最終更新:2026年10月25日
いつも弊社をご利用いただき、ありがとうございます。
10月21日に、Webサイトを動かしているプログラム「PHP」に重大な脆弱性(セキュリティ上の欠陥)が見つかったと発表されました。ニュースをご覧になって、ご自身のサイトは大丈夫だろうかと気になっている方もいらっしゃると思います。
弊社が保守・運用を担当しているサイトは、10月22日に状況を確認しました。その結果とあわせて、お客様に確認していただきたいことをまとめました。
制作から年数がたったWordPressサイトをお持ちの方は、こちらのご案内もあわせてご覧ください。
エックスサーバーをご利用の場合
エックスサーバーは、10月22日14時までに、PHP 5.6〜8.5に修正を入れたと発表しています。弊社が担当しているサイトも、10月22日にPHPのバージョンを確認しました。
PHP 5.6〜8.5をお使いの場合は、今回の脆弱性への対策として、急いでPHPのバージョンを変える必要はないとエックスサーバーは案内しています。お客様に今すぐ作業していただくことはありません。ただし、エックスサーバーは利用状況によっては追加の対策をお願いする場合があるとしているので、そのような案内があれば、弊社から改めてご連絡します。
PHP 5.5以前をお使いの場合は、10月23日17時の時点で、修正が終わったのは対象のサーバーの過半数とされています。エックスサーバーの最新の発表をご確認のうえ、サポートが続いているPHPへの更新を早めにご検討ください。
なお、10月21日から22日にかけてサーバーの管理画面に入れなかったのは、エックスサーバーが予防のために一時停止していたためで、不正アクセスによるものではないと発表されています。管理画面などは10月23日までに再開しています(一部の機能はメンテナンスが続いています)。
ほかのサーバーをご利用の場合
対応の時期や方法は、サーバー会社によって違います。ご契約中のサーバー会社か、サーバーを管理している会社に、PHPが修正済みかどうかを確認してみてください。どこに聞けばよいかわからない場合は、弊社でお調べします。
Shopifyのように、サービスの運営会社がサーバーを管理しているサービスで作ったサイトは、お客様ご自身でPHPを更新する必要はありません。
古いPHPのままになっているサイトについて
今回の脆弱性への緊急の対応とは別に、古いPHPを使い続けることには長期的なリスクがあります。今回、エックスサーバーなど一部のサーバー会社は、サポートの終わった古いPHPにも独自に修正を入れました。ただ、次に別の問題が見つかったときも、同じように対応されるとは限りません。PHP 8.1以前はすでに公式のサポートが終わっていて、8.2も2026年12月31日で終わります。
これから更新する場合、弊社では、修正が提供される期間が長いPHP 8.4以上をおすすめしています。ただし、WordPress本体やテーマ、プラグインが新しいPHPに対応しているかを確かめてから切り替える必要があります。いま8.3をお使いの場合も、2027年12月31日までは修正が提供されるため、すぐに切り替える必要はありません。
PHPのバージョンごとのサポート状況(2026年10月25日時点)
PHPは、バージョンごとに修正が提供される期間が決まっています。お使いのバージョンは、WordPressに管理者としてログインし、「ツール」→「サイトヘルス」→「情報」→「サーバー」の「PHP バージョン」で確認できます。
WordPressにログインできない場合は、契約しているサーバーの管理画面(エックスサーバーなら「PHP Ver.切替」)でも確認できます。どちらも難しい場合は、サーバー会社にお問い合わせください。
| バージョン | 今回の修正版 | 修正が提供される期限 |
|---|---|---|
| 8.5 | 8.5.12 | 2029年12月31日 |
| 8.4 | 8.4.27 | 2028年12月31日 |
| 8.3 | 8.3.36 | 2027年12月31日 |
| 8.2 | 8.2.35 | 2026年12月31日 |
| 8.1以前 | なし | 終了(8.1は2025年12月31日で終了) |
出典:PHP公式「Supported Versions」
PHPのバージョンが古くても、エックスサーバーのようにサーバー会社が独自の修正を入れている場合があります。そのため、バージョン番号だけでは今回の脆弱性への対応状況を判断できません。サーバー会社の公式発表もあわせてご確認ください。
管理画面から切り替えられるサーバーも多いのですが、WordPressやプラグインが新しいPHPに対応していないと、表示が崩れたり、お問い合わせフォームが動かなくなったりすることがあります。切り替える前に、一度ご相談ください。バックアップを取ったうえで、WordPressやプラグインの更新と動作確認をまとめて行います。内容によっては、別途費用がかかる場合があります。
弊社が保守・運用を担当しているサイトで更新が必要なものは、こちらから個別にご連絡します。
古いサイトを放置すると起こりうること
古いWordPressやPHPのままのサイトは、すぐに表示が止まるわけではありません。そのため、使っていないサイトほど後回しになりがちです。ただ、放置している間に、次のようなことが起こる場合があります。
サイトを書き換えられる
知らないうちに、偽の通販サイトや詐欺サイトへ誘導するページを埋め込まれることがあります
迷惑メールの送信に使われる
同じサーバーやドメインから送るメールが、相手に届きにくくなることがあります
お客様の情報が漏れる
お問い合わせフォームなどに残っている個人情報が、外に持ち出されるおそれがあります
ほかのサイトにも影響が出る
同じサーバーに複数のサイトを置いている場合、1つのサイトから入られて、ほかのサイトにも被害が広がることがあります
検索結果に警告が出る
「このサイトは安全でない可能性があります」と表示され、本来のサイトまで見てもらえなくなることがあります
制作から年数がたったWordPressサイトをお持ちの方へ
こうしたリスクを避けるには、PHPを新しくするだけでは足りないことがあります。WordPress本体やプラグインも何年も更新していないと、古いプラグインやテーマが新しいPHPに対応しておらず、切り替えたとたんにページが真っ白になったり、お問い合わせフォームが届かなくなったりするためです。
こうしたサイトは、「とにかく更新する」以外の方法を選んだほうがよい場合もあります。サイトを今どう使っているかで、合う方法が変わります。
今も更新していて、フォームなどの機能も使っている
→ 確認用の環境で、WordPress本体・プラグイン・PHPの順に少しずつ更新します
ほとんど更新しておらず、記録として残しておきたい
→ 今のページをそのまま静的なページに置き換え、WordPressとPHPをなくします。PHPやWordPressの更新に追われることはなくなりますが、サーバーやドメインの管理は引き続き必要です
リニューアル後、古いURLからの転送のためだけに残している
→ 転送の設定だけを残して、WordPressは消してしまうのがいちばん安全です
古すぎて手直しの費用がかさむ、デザインや内容も見直したい
→ 作り直したほうが、結果的に費用も手間も抑えられることがあります
もう役目を終えている
→ 思い切って閉じるのもひとつの方法です
「自分のサイトがどれに当たるか分からない」「制作した会社と連絡が取れない」という方も、まずはご相談ください。弊社では、他社が制作したサイトも拝見しています。サイトの状態を確認したうえで、どの方法が合うかをご提案し、作業までお任せいただけます。
偽のメールにご注意ください
エックスサーバーは、同社を装った偽のメール(フィッシングメール)への注意を呼びかけています。メールのリンクから、ログイン情報やカード番号を入力しないようご注意ください。
お問い合わせ先
https://dis-play.net/contact/inquiry/
参考
- PHP公式:https://www.php.net/
- エックスサーバー:予防的な安全対策に伴う公式サイト・管理画面等の一時停止のお知らせ
- エックスサーバー:フィッシングメールにご注意ください
更新履歴
- 2026年10月25日:エックスサーバーの対応状況、PHPのサポート状況の表、古いサイトを放置すると起こりうること、制作から年数がたったWordPressサイトをお持ちの方へのご案内を追加
- 2026年10月23日:公開
※本記事は2026年10月25日時点の情報をもとに作成しています。脆弱性への対応状況は変わる場合がありますので、最新の情報はPHP公式サイトおよび各サーバー会社の公式発表をご確認ください。