ご要望と課題

既存顧客と生産者の世代交代、そして9年後のリニア開業のチャンスに備えて、 リブランディングとWeb活用をゼロからスタート。

地方の農家にとって、生産者と顧客の高齢化が問題となっています。
北城農園様にとっても両方の世代交代を課題のひとつとして挙げられていました。
また、2027年にリニア中央新幹線が近くに開業することが決まり、首都圏から農園へのアクセスが1時間、名古屋からは30分と大幅に短縮されます。
このチャンスに備えて情報発信とウェブ活用を推進したいとご相談をいただきました。

提案

10年先を見据えたブランド・アイデンティティの構築

北城農園様はまだホームページを持っておらず、
名前で検索しても何もひっかからないゼロからのスタートでした。
希望されていたのはEC機能を有したWebサイト、ロゴ、パンフレット、商品ラベルと多岐にわたりましたが、ご予算的にも全てを提供することが出来ませんでしたので、中長期的なロードマップを組み、重要かつ効果の高いものから段階的に進めることをご提案しました。

そこで、WEBサイトの機能は最低限必要なものにどどめ、 まずはイメージ戦略の軸となる「ブランド・アイデンティティ」を明確にすることに注力しました。 綿密なヒヤリングを経て生産者のみなさんの秘めた想いを引き出し、 「自分たちの理想の姿」の輪郭を少しづつ明確にしていきました。

集客については費用をかけずに行えるブログやSNSマーケティングを中心に、収穫時期の短期間だけリスティング広告の出稿ご提案しました。

効果

Instagramとリスティング広告に一定の効果を確認

ブログやFacebook、Instagramでのこまめな情報発信が功を奏し、特にInstagramから多くの集客と売上げを獲得しました。
また、リスティング広告による一定の効果も確認でき、次のステップへ着実に進めることが出来ました。
さらにデザインの質にもこだわったことが、信用力(安心感)アップにつながり、お客様からのクレームが大幅に減少しました。

今後の課題

受注後のオペレーションが課題

収穫のタイミング等で注文をいただいてから発送まで時間がかかる場合があり、ネット通販でのスピード配送になれたお客様の期待に応えることの難しさを認識しました。
また、ITに不慣れな年配の担当者にとって、ネット経由のお客様への対応には高いハードルがあります。
Webサイトは作ってからが本番。運用サポートの重要性を改めて痛感しました。

とはいえ、目標にむけて大きな一歩を踏み出すことができたと思います。
今後も、PDCAを回しながら、お客様の価値を高めるお役に立てればと思います。

クライアント
北城農園
事業内容
長野県南部に位置する信州伊那谷で60年続くリンゴ農園
当社担当範囲
ブランディング / コンテンツ企画・開発 / デザイン / 写真撮影
サイト仕様
WordPress / Resposive web design
URL
https://hojofarm.com
クレジット
  • Produce : 見元俊一郎
  • Direction : 見元俊一郎
  • Art Direction & Design : 見元俊一郎
  • Photograph : 小杉弘樹/見元俊一郎
  • Front-end Engineering : 仲田礼子、永田健二