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近年、EC市場の拡大に合わせて手軽に本格的なECサイトを構築できるサービスが増えてきました。数あるサービスの中で今大注目のECプラットフォームがShopifyです。

Shopifyの特徴として、デザイン性に優れた機能的なECサイトを短期間で立ち上げることが可能で、圧倒的コストパフォーマンスが評価されており、国内でも導入企業が急激に増えています。

そこで本記事では、ECサイト構築でShopifyが選ばれる理由や導入メリットなど、気になる特徴をまとめてみました。

これからECサイトを立ち上げる予定がある方、Shopify導入を検討されている方はぜひ参考にしてください。

Shopifyとは?

Shopify(ショッピファイ)とは、専門的な知識がなくても簡単にオンラインショップを始めることができるECプラットフォームです。全世界175カ国、400万店舗以上のストアで利用されており、初期費用なしで月額33ドルから利用可能です。

直感的で使いやすい管理画面とデザイン性に優れたテンプレートが多数用意されており、短期間で素早くECサイトを立ち上げることができます。決済手数料も業界最安基準でありながら、大規模サイトにも対応できる機能性と安定性を備えています。

その導入コストの低さと圧倒的コストパフォーマンスが評価され、国内でもShopifyを利用する企業が急激に増えており、今大注目のサービスです。

Shopifyの歴史と背景

2006年にカナダで誕生したShopifyは、元々小売業者向けのECシステムとして開発されました。創業者たちは、自らのスノーボード用品のオンラインストアを立ち上げる過程で、市場に存在するECプラットフォームの使い勝手が良くないことを痛感し、自らの手で理想のECプラットフォーム(Shopify)を開発することを決意しました。

2006年にShopifyが立ち上がると、その簡単で使いやすいプラットフォームはすぐに注目を集め、多くのストアオーナーや事業者たちに受け入れられました。この成功により、Shopifyは急成長しました。Shopifyは多くのニーズに対応するべく、年々機能を拡張していきました。

2015年にShopifyはカナダ証券取引所に上場し、翌年にはNYSE(ニューヨーク証券取引所)にも上場。その後も成長を続け、ShopifyはEC業界での主要プレイヤーとなりました。

2017年にShopifyは日本上陸を果たし、日本国内でも多くのユーザーに支持されています。

Shopifyが選ばれる理由

Shopifyが世界中の多くの企業から選ばれる大きな理由は、直感的で使いやすい管理画面のインターフェイスと豊富な機能にあります。初心者でも簡単に操作することができる設計となっており、高度な技術や知識がなくてもデザイン性に優れた機能的なECサイトを短期間で立ち上げることが可能です。

多種多様なアプリやテンプレートが用意されており、要望に合わせて簡単に機能を追加したり、カスタマイズすることができます。

売上に関するデータ分析、広告出稿やメール配信などのマーケティング機能も充実しており、ECサイト運営に関するほとんどの業務をひとつの管理画面で完結することが可能です。

スペック面においては、世界基準の強固なセキュリティ機能や大量アクセスに耐えうるサーバーを備えており、安心してECサイトを運営することができます。

また、海外展開を視野に入れている企業にとっては、多言語・多通貨に対応した越境ECに簡単に対応できるのも大きなメリットといえるでしょう。

Shopifyの料金プラン

Shopifyは、様々な規模のビジネスニーズに合わせた料金プランを提供しています。全てのプランは事業規模に合わせて、いつでもアップグレード・ダウングレードすることが可能です。また、3日間の無料体験がご利用いただけます。(その後は3か月間は月額1ドルで試用可能)

参考:Shopifyの料金プラン

以下にプランごとの特徴と料金について紹介します。

ベーシック

料金: 月額33ドル(年払いの場合は月額25ドル)
手軽にECサイトを始めたい場合はベーシックプランがおすすめです。
ECサイトを運営する上での基本的な機能は全プラン共通となっています。
スタッフアカウントは2人分しか作成できないため、個人事業主およびスモールビジネス向けのプランとなっています。また売上データに関するストア分析レポートは簡易的なものとなっており、より詳細な分析レポートを必要とする場合はスタンダードプランを選ぶのがよいでしょう。

スタンダード

料金: 月額92ドル(年払いの場合は月額69ドル)
スモールビジネス向けのプランです。
スタッフアカウントは5人分まで作成可能で、ストア分析レポートに関しては、より詳細な分析データが見れるプロフェッショナルレポートを利用することができます。

プレミアム

料金: 月額399ドル(年払いの場合は月額299ドル)
中規模・大規模ビジネス向けのプランです。
スタッフアカウントは15人分まで作成可能で、ストア分析レポートに関しては、カスタムレポートを作成することが可能です。運営に関わるスタッフが多い中規模・大規模ECサイト向けのプランになります。

これらの料金プランに加えて、さらに上位の「Shopify Plus」というエンタープライズ向けのプランもあり、大規模ECサイトや高度なカスタマイズが必要な場合に選択するプランとなっています。
各プランの詳細や最新の料金情報は、Shopifyの公式サイトで確認できます。
※料金は変動することがあるため、公式サイトを参照ください。

Shopifyの基本機能

Shopifyは、ECサイトの運営に必要な機能を幅広く提供しています。これらの機能により、商品の販売から顧客管理、データ分析まで、全てのプロセスをスムーズに運用することが可能です。基本機能として提供されていないものはアプリとして後から簡単に追加することができます。

フロント機能

フロント機能では、商品ページやカート画面など、ECサイトを訪れたユーザーに表示される画面や操作に関する箇所の設定を行います。

  • 商品ページ
  • カート・チェックアウトページ
  • 顧客管理
  • ブログ
  • その他カスタマイズ etc.

管理機能

管理機能では、商品管理や在庫管理、顧客管理などのバックオフィス業務を行うために必要な機能がまとめられています。管理機能の項目は多岐に渡るため、主な機能を抜粋して紹介します。

  • 商品管理
  • 在庫管理
  • 決済方法
  • 配送
  • ディスカウント・クーポン
  • 注文管理
  • 顧客管理
  • マーケティング
  • 販売チャネル
  • アプリ管理 etc.

分析機能

分析機能では、ユーザーの行動や売上に関する様々な分析データを見ることができます。shopifyではデータ分析機能が非常に優秀なため、定期的にレポートの効果検証を行うことでストア改善に役立てることができます。分析管理機能の項目は多岐に渡るため、主な機能を抜粋して紹介します。

  • ダッシュボード
  • 集客レポート
  • 行動レポート
  • 顧客レポート
  • 在庫レポート
  • 財務レポート
  • マーケティングレポート
  • 売上レポート
  • POS販売レポート
  • 製品分析 etc.

Shopifyの導入メリット

Shopifyを導入することで得られる代表的なメリットを以下に紹介します。

低コストでECサイトを構築できる

Shopifyは初期費用が無料で、月額利用料も33ドル(年払いの場合は月額25ドル)と低額で始めることができます。月ごとの契約が可能で契約期間の縛りもないため、他社と比べて少ないコストで導入・運用できるのが魅力です。

ノーコードで手軽にECサイトを構築できる

Shopifyはノーコードで誰でも本格的なECサイトを構築することができます。
デザインやコーディングの専門知識がなくても、直感的な操作で簡単にオンラインストアを立ち上げることができます。難易度の高いカスタムを行う場合は専門知識が必要となるケースがありますが、ECサイトに必要な基本的な機能はもちろん、様々な便利な機能をノーコードで設定することが可能です。

高品質なデザインテンプレート

高品質なデザインテンプレートが多数用意されており、ブランドイメージに合ったデザインを選ぶことができます。これらのテンプレートはレスポンシブデザインに対応しているため、スマートフォンやタブレットからのアクセスにも最適化されています。

アプリを利用した豊富な機能拡張

Shopifyでは、ECサイトの運営に必要な機能をアプリでいつでも簡単に追加することができます。レビューやお気に入り機能など商品ページの機能追加、SNS連携やメルマガ配信などマーケティングに特化したアプリなど、様々な機能を追加できるアプリが数多く揃っています。ストアの成長に合わせて必要な機能を柔軟に拡張することができます。

API連携による機能拡張

Shopifyでは、数多くのAPI提供しており、APIを利用することで業務システムや外部ツールとの連携を簡単に行うことができます。例えば、Storefront APIを利用することで、Shopifyで販売している商品をshopify以外のサイトやアプリ内で販売することができるようになります。また、Shopifyの基本機能だけでは難しい物流管理やフルフィルメント業務も、APIで自動化することができます。

このようにAPIを利用することで、既存の業務システムや外部ツールとの統合がスムーズに行え、業務効率の向上や機能の拡充を実現できます。

実店舗のPOSデータと連携可能

Shopify POSを利用することで、ECサイトと実店舗の売上データが自動的に連携され一元管理することが可能になります。在庫や売上の情報をリアルタイムで共有できるため、業務効率の大幅な改善が期待できます。 また、ECサイトと実店舗の両方の売上データを分析できるため、販売戦略を立てやすくなります。

モールやSNS連携に対応

Shopifyでは、主要なショッピングモールやSNSプラットフォームと連携して商品を販売することができます。例えば、shopifyで販売している商品をAmazonや楽天に出品したり、InstagramやLINEと連携して、それぞれのプラットフォーム上で簡単に商品を販売することができます。

越境ECに対応

Shopifyは多言語・多通貨に対応しているため、海外での販売を検討している企業にとっては非常にメリットが大きいといえます。税金や配送方法、通貨の設定も簡単に行えるため、海外取引をスムーズに行うことが可能です。

安全なサーバーと強固なセキュリティ対策

サーバーの安全性はECサイトにとって最も重要な要素の一つです。
Shopifyのサーバーは24時間体制で監視されており、1分間に1万件の注文処理が可能とされています。急激なアクセス増加があってもダウンする心配はありません。

セキュリティ面においては、ShopifyはPCI DSSレベル1に準拠しています。PCI DSSとはカード情報セキュリティの国際統一基準で、クレジットカードの情報を安全に利用するためのセキュリティシステムです。カード保持者のデータの保護や不正注文の監視、強固なアクセス制御対策など安全にショッピングを行うためのセキュリティ対策が取られています。

Shopifyのストア開設手順

Shopifyストアを開設する主な手順とその方法について説明します。

アカウント作成と基本設定

最初に、Shopifyの公式サイトにアクセスしてアカウントを作成します。メールアドレスを入力して「無料体験をはじめる」をクリックしましょう。いくつかの質問に答えた後で、shopifyID作成の画面が表示されます。メールアドレスか他の方法で続行した後、パスワードを設定するとアカウント作成が完了して、ストア管理画面が表示されます。

shopifyでは3日間のトライアルがあるため、この時点では課金はされませんし、クレジットカードの登録も必要ありません。

トライアル期間中はパスワードで保護されたページが表示され、shopifyのストア管理画面にログインしている状態でのみ閲覧することができます。プラン契約することでパスワードが解除できるようになります。

ストア開設の主な手順は下記のような設定ガイドに沿って進めることができます。

オンラインストアをカスタマイズ(テーマ設定)

shopifyに適用するテーマを選び、ロゴ、配色、画像などを追加します。
テーマはECサイトのデザインや構成を左右するものとなるため、自社に合ったテーマを選びましょう。

最初の商品を追加する(商品登録)

商品管理から「商品を追加」をクリックして商品を追加します。商品名、価格、説明文、画像などの情報を入力して商品を登録します。

カスタムドメインを追加(ドメイン設定)

オリジナルのドメイン名を使用する場合は、Shopifyでドメインを購入するか、既存のドメインを移管して設定します。稼働中の他サイトから乗り換える場合はドメインの設定(DNS切り替え)は公開前に行います。

共有するデータの詳細を追加する(各種設定)

ホームページタイトルなどの情報について設定を行います。
GA4の設定はGoogleチャネルアプリをインストールして設定を行います。

  • タイトルとメタディスクリプション
  • SNSでシェアする画像
  • Googleアナリティクス(GA4)
  • Facebookピクセル

ストア名を決める(ストア詳細)

ストア名や電話番号、請求情報などの情報について設定を行います。
ストア名は、管理画面とオンラインストアに表示されます。ストア名やその他の情報はいつでも変更できます。

shopifyペイメントを設定(決済設定)

Shopifyペイメントを使用すれば、管理画面からいくつかの設定をするだけで審査不要ですぐにクレジットカード決済に対応できるようになります。その他にもShopifyではAmazon PayやPayPalなど、多くの決済方法との統合が可能です。銀行振り込みや代金引換などの支払い方法を設定することもできます。

クレジットカードを始めとする全ての決済機能でテストモードが利用できるため、実際に注文する際と同じ流れでテスト注文を行うことが可能です。フロントでの注文操作から、注文完了後の管理画面内での挙動確認(入金完了・キャンセルなど)もシミュレーションすることができます。

本番公開前はテストモードをOFFにすることを忘れないように注意しましょう。テストモードがONのままだと、ページの見た目上は特に変化はありませんが、チェックアウト画面で注文が受け付けらない状態となるため、テストモードがOFFになっているか必ず確認するようにしましょう。

shopify初期登録時の設定ガイドではここまでの案内となっていますが、下記にその他主要項目の設定について説明します。

ページ作成

「オンラインストア」メニューの「ページ」から、ショップに必要な「お問い合わせ」ページや「よくある質問」ページなどを作成します。選択するテーマによって最初から組み込まれているページ構成は異なります。

自社に必要なコンテンツやページが備えられている構成のテーマを選ぶことで、ページ作成の手間を減らすことができます。もちろん後から自由にページを作成することも可能です。

配送設定

配送設定はShopifyストアの運営において、非常に重要な部分です。
適切な配送オプションを提供することで、顧客の利便性を高めることができます。「設定」メニューから「配送」を選択し、配送地域や料金などの設定を行います。また、特定の条件下での無料配送の設定や、重量や価格に基づく配送料の計算なども可能です。

配送設定の基本機能で対応していないものに関しては、配送用のアプリを導入することで設定できるようになります。例えば、配送会社ごとの配送時間帯の設定や配送伝票のエクスポート、追跡番号の表示などはアプリによって実装可能です。

税金の設定

海外に販売する越境ECを行う場合、国や地域によって税率が異なるため、適切な税金の設定が必要です。「設定」メニューから「関税と税金」を選択して、国や地域ごとの税率を設定します。Shopifyは自動的に税計算をサポートしており、特定の地域での消費税の適用や免税設定も行えます。

言語と通貨の設定

越境ECを行う場合、複数の言語や通貨の設定が必要です。「設定」メニューから「言語」を選択し、希望する言語を追加・設定します。通貨の設定は「設定」メニューの「マーケット」から現在有効な言語の「商品と価格」を選択して設定します。

越境ECに対応する設定を特別なアプリを必要とせず簡単に行えるのは、shopifyの強みのひとつと言えます。

自動返信メールの設定

注文時にお客様に自動送信されるメールや店舗担当者が受け取るメールの内容を編集します。「設定」メニューから「通知」を選択し、編集したい件名をクリックして内容を変更します。メールやSMSでプレビューすることができ、テスト送信も行うことが可能です。

右上にある「コードを編集」ボタンから内容の変更ができますが、テキスト以外の部分を変更したい場合はコードに関する知識が必要となるため、編集を行う際は注意が必要です。

テスト注文と公開

ストア基本情報から商品登録、決済・配送設定など、すべての設定が完了したら、パスワードで保護されたテストストアにアクセスしてみましょう。商品ページのカートボタンからテスト注文を行い動作を確認します。

テスト注文時の主な確認点は以下となります。

  • PCとスマートフォン実機で問題なく注文を行えるか
  • 設定している全ての決済方法で正常に注文が完了するか
  • 注文確認の自動返信メールは注文者と管理者宛に届いているか
  • 管理画面の注文管理に注文情報が正しく入っているか
  • 管理画面で入金確認・発送・キャンセル・返金などの注文処理が正常に反映されるか
  • 外部決済サービスと連携している場合は各サービスの管理画面で注文処理が正常に反映されるか

テスト注文の確認が完了した後、本番公開前はそれぞれの決済設定のテストモードをOFFにすることを忘れないように注意しましょう。

Shopifyのストア開設手順は直感的な操作と詳細なガイドにより、スムーズに進めることができます。適切な設定を行うことで、ユーザーにとって使いやすいECサイトを実現することができるでしょう。

ここで説明したのはShopifyの機能のほんの一部です。
最初はショップ運営に必要な必要最低限の構成からスタートしつつ、運営しながら段階的に必要な機能を拡張していくことをおすすめします。

Shopifyを利用する際の注意点

Shopifyは非常に便利で使いやすいプラットフォームですが、利用する際に押さえておきたいいくつかの注意点があります。以下では、これらの注意点と対処法について詳しく解説します。

SEO対策とマーケティング

ShopifyにはSEO対策の基本機能が組み込まれていますが、SEO上位表示を目指す場合はさらなる最適化が必要です。URL構造の最適化や、メタデータの適切な入力、ブログ機能を利用したコンテンツマーケティングなどが考えられます。また、外部のマーケティングツールとの連携することで、自サイトの課題や競合を分析して、より効果的なSEO対策を行うことも可能です。

テーマの日本語対応状況

日本製や海外製のテーマに関わらず、Shopifyの管理画面の言語表示は日本語へ切り替えることができます。右上の「アカウントを管理する」から「言語」をクリックすると、管理画面で利用できる言語を選択することが可能です。

日本語に対応しているテーマの場合は、管理画面から日本語を選択することで簡単に言語表示を切り替えることができるため問題はありませんが、海外製のテーマの中には日本語に完全に対応していないテーマも多く存在します。日本語に対応していない場合、カート画面の表示やページ内の要素が英語になっているケースがあり、その場合は個別に変更する必要があります。

実際に設定を進めないと分かりにくい箇所ですが、調整にある程度時間を要するため、海外製のテーマを選択する際は、この点を確認した上で選択することが重要です。

高度なカスタマイズにはプログラミングの知識が必要

Shopifyのテーマはカスタマイズが可能ですが、高度な変更を行う場合はHTMLやCSSに加えて、Liquidというテンプレート言語の専門知識が求められます。高度なカスタマイズを希望する場合は、制作会社の協力を得ることを検討するとよいでしょう。

複数店舗の在庫管理

複数のShopifyストアや実店舗を運営する場合、在庫管理が複雑になる可能性があります。Shopify POSを利用することで、ECサイトと実店舗で連動した在庫管理が可能ですが、より高度な在庫管理やフルフィルメントを行いたい場合は専用のアプリを利用することをおすすめします。

※フルフィルメントとは、ECサイトにおいて注文を受けてから配送するまでのバックヤード業務(受注→梱包→在庫管理→発送→代金回収)の一連のプロセスを指します。

他のプラットフォームからの移行とデータフォーマット

既にモールや自社ECサイトがある状態でShopifyでECサイトを構築する場合、他のプラットフォームからのデータ移行を検討することになります。この際、データのフォーマットや移行ツールの選定が重要となります。ShopifyはCSVフォーマットを主にサポートしており、商品情報や顧客データなどを一括でインポートすることが可能です。ただし、データの整合性や欠損に注意しながら移行作業を行う必要があります。

また、特定のプラットフォームからの移行をサポートする専用ツールやアプリも存在するので、事前にリサーチして利用を検討するとスムーズに移行が進められます。

アップデート対応

Shopifyは定期的にアップデートを行います。これにより新しい機能が追加されたり、セキュリティが対策が改善されることも多いです。しかし、アップデートの際はテーマ、アプリとの互換性に問題が生じることも考えられます。特にテーマをカスタマイズしてコードに多くの変更を加えている場合は注意が必要です。

テーマのテンプレートファイルのコードを少しでも変更している場合は、自動アップデートの対象外となるため手動でのアップデートが必要となります。

この場合、アップデート時の対応ルールを定めておき、テスト環境(テーマライブラリ)での確認を行った上で本番環境へ適用することを推奨します。また、アップデートに対応しやすいように適切なコード管理を行うことも重要です。

サポートとカスタマーサービス

Shopifyは世界中で利用されている大規模なプラットフォームであるため、充実したサポート体制が整っています。しかし、日本語対応のサポート範囲や対応時間、サポート内容には制限がある場合があります。また、特定のテーマやアプリに関するサポートは、その開発者や提供者に依存することもあるため注意が必要です。緊急時の対応や問題解決のために、どのようなサポートを受けられるのか、事前に確認しておくことが重要です。

これらの注意点を十分に理解し、適切に対応することでより安全なECサイトの運用が可能となります。

まとめ

今回は、ECサイト構築でShopifyが選ばれる理由や導入メリットなど、気になる特徴や注意点をまとめてみました。

Shopifyは小規模なオンラインショップから、本格的なECサイトまで幅広く利用できるECプラットフォームです。低コストで手軽に本格的なECサイトを構築できるため、これからECサイト立ち上げを検討している方にとっては、最も注目すべき選択肢のひとつとなるでしょう。

一方で、Shopifyの豊富な機能を最大限に活用してショップ運営を軌道に乗せるためには、適切な運営戦略を立てる必要があります。ECサイトを立ち上げたばかりの小さなお店や専門店にとっては、自社のビジネスを理解してくれる制作会社やECサイトを一緒に運営してくれるパートナーを探すことも大切です。

自社ECサイトを成功に導くためには、構築経験が豊富な制作会社のサポートを受けることも大きな助けとなるでしょう。

本記事の内容がShopify導入を検討する際の参考になれば幸いです。

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