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「ホームページを作りたいけど、制作費用はどのくらいかかるのか…」と気になる方も多いのではないでしょうか。制作費用の相場はホームページの目的や種類、そして依頼先の制作会社の規模によって大きく異なります。

ホームページ制作を発注する側にとっては、できるかぎりコストを抑えつつも、クオリティの高いホームページを作りたいものですよね。

そこで、今回は現役Webディレクターがホームページ制作費用の相場について解説します。制作費用の内訳や安く抑えるポイントについても併せてご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

【料金早見表】ホームページ種類別の制作費用相場

ホームページの制作費用はサイトの種類や目的によって大きく異なります。適正な予算で発注をかけるためには、まずは制作費の相場を理解する必要があります。
参考までにホームページ種類別の料金早見表を掲載しておきます。案件の規模や内容、特にECサイトの場合は選定したプラットフォームによっても費用は上下するため、あくまで参考としてご覧ください。

ホームページの種類制作費用の相場制作期間の目安
コーポレートサイト50~300万円1ヶ月〜6ヶ月
ECサイト50~500万円1ヶ月〜6ヶ月
採用サイト50~200万円1ヶ月〜3ヶ月
ランディングページ(LP)10~80万円1週間〜1ヶ月

ここからは、それぞれの詳細について見てきましょう。

コーポレートサイト制作費の相場

コーポレートサイトは、企業の情報やビジョン、サービス内容を伝える重要なツールです。一般的には、中小企業のコーポレートサイト制作の一般的な相場は、50万円から300万円程度とされています。

また、制作会社が担当する範囲によっても制作費の相場は大きく変わります。
ヒアリングから企画提案・要件定義など、いわゆる上流工程から制作を請け負う場合と要件が決定した後で制作のみを請け負う場合では、金額は大きく異なります。加えて、WordPressなどのCMSの導入有無や制作するページ数、求められる機能によって、この金額はさらに上下する可能性があります。

このような理由から、大企業のコーポレートサイト制作を上流工程から請け負う場合、1,000万円以上になることも珍しくありません。

ECサイト制作費の相場

ECサイトは、製品やサービスをオンライン上で販売するためのプラットフォームです。一般的には、50万円から500万円程度が相場とされています。近年は手軽にECサイトを始めることができる高機能なECカートが利用できるようになり、ひと昔前と比べると導入のハードルは下がりました。

テンプレートを使った格安プランから、高度なカスタムを行った高機能なECサイトまで、ECサイトを制作する際は多くの選択肢がありますが、サイトの規模や必要な機能によって金額は大きく変動します。

採用サイト制作費の相場

採用サイトは、企業の魅力や募集内容、働く環境を伝えるための専用サイトとして、多くの企業が重要視しています。タレントを引き寄せるためのデザインや内容が求められるため、こちらも一定の相場が考えられます。一般的に、採用サイトの制作には、50万円から200万円程度が相場とされています。もちろん、動画コンテンツや専用フォームの追加など、詳細な要望によって金額は変動します。

ランディングページ(LP)制作費の相場

ランディングページは、特定の目的(製品の購入、問い合わせの促進など)を果たすためにデザインされた1ページのウェブサイトです。コンバージョンを促すための要素が詰まっているため、その制作には専門的なノウハウが必要とされます。LP制作の相場は、10万円から80万円程度とされています。使用する素材や撮影の有無、デザインの品質やコーディング対応の有無、そして対応するデバイスの種類などによって、この金額は変わることもあります。

【依頼先別】ホームページ制作費用の相場

ホームページの制作費は、依頼する制作会社の規模や実績によっても大きく異なることがあります。適切な予算を立てるためには、依頼先別の相場を知っておくことが重要です。
参考までに依頼先別のホームページ制作費用の料金早見表を掲載しておきます。案件の規模や内容、システム開発の有無や必要な機能によって費用は上下するため、あくまで参考としてご覧ください。

依頼先制作費用の相場
大手ホームページ制作会社300万円~
中小規模のホームページ制作会社50~300万円
フリーランス(個人)10~100万円

以下では、大手からフリーランスまで、様々な依頼先の制作費相場について詳しく見ていきましょう。

大手ホームページ制作会社の相場

大手のホームページ制作会社は、豊富な経験と高い技術力を持ち合わせています。そのため、高品質なサイトの制作が期待できる反面、費用もそれなりにかかることが多いです。大手制作会社にホームページの制作を依頼する場合、一般的には300万円からが相場とされています。
また、制作会社によっては基準金額以下の依頼を受け付けない場合もあるため、大手ホームページ制作会社への依頼を検討する際は相応の予算を確保する必要があります。

中小規模のホームページ制作会社の相場

中小規模のホームページ制作会社は、大手に比べて柔軟な対応や個別のニーズに合わせた提案が得意とされます。一方で、大手と同じレベルの多様なリソースや経験を持つわけではないため、費用面ではやや抑えられる傾向にあります。中小の制作会社を利用する場合、平均的には50万円から300万円程度が相場となっています。しかし、要件の詳細や期待するサイトのクオリティによって、この範囲も変動することがあります。

フリーランス(個人)の相場

フリーランスのデザイナーや開発者に依頼する場合、その専門性や経験によって費用が大きく異なることがあります。通常、フリーランスはオフィスやスタッフを持たないため、運営コストが低く、それが制作費にも反映されることが多いです。一般的に、フリーランスにホームページ制作を依頼する場合の相場は、10万円から100万円以内に収まる場合が多くなります。予算があまりない場合、フリーランスへの依頼は現実的な選択肢のひとつといえるでしょう。
しかし、フリーランスの中には高い専門性を持つプロフェッショナルも多く、その場合の費用は上記の相場を超えることも考えられます。

【工程別】ホームページ制作費用の内訳

ホームページを制作する際、その費用は単にデザインやコーディングだけではなく、様々な工程に分散されます。効果的なホームページを制作するためには、各工程への適切な投資が欠かせません。以下では、ホームページ制作にかかる各工程の費用について詳しく解説します。

サーバー管理費

ホームページを公開するためには、サーバーという専用のコンピュータにホスティングする必要があります。このサーバーの設定や維持管理に関わる費用をサーバー管理費と呼びます。ホームページをホスティングする場合、月額数千円から1万円程度が一般的な相場となります。ただし、訪問者数が増加するとサーバーの負荷も上がるため、それに合わせてサーバーのスペックを上げる必要があり、この場合追加費用が発生することがあります。

ディレクション費

ホームページ制作のプロジェクトをスムーズに進めるためには、全体の流れやスケジュールの管理、クライアントとのコミュニケーションを担当するディレクターが不可欠です。ディレクターが担当する工程の費用をディレクション費と称します。ディレクションのクオリティや経験によって費用は異なりますが、一般的にはホームページ制作費全体の10%〜20%がディレクション費として見積もられることが多いです。

コンテンツ費

コンテンツはホームページの核となる要素であり、テキスト、画像、動画などの情報を指します。これらのコンテンツを制作・整備するための費用をコンテンツ費と呼びます。良質なコンテンツを作成するためには、専門家やプロのライター、フォトグラファーの協力が必要となることが多く、その分費用も高くなることがあります。コンテンツ費は、ホームページ制作費全体の20%〜30%を占めることが一般的ですが、要件や品質によって大きく変動することもあります。

デザイン費

ホームページの第一印象を決定するのはデザインです。専門的なデザイナーによる高品質なデザインは、訪問者の関心を引きつけ、ブランドイメージを高める効果があります。デザインにかかる費用は、制作するページの数やデザインの複雑さ、さらにはデザイナーのスキルや経験によって変動します。ホームページ制作全体の費用の中で、デザイン費は約15%〜25%を占めることが多いですが、特別なデザイン要素やアニメーションを取り入れる場合は、この比率が増加することもあります。

コーディング費

デザインがホームページの顔であるならば、コーディングはその骨格とも言えます。コーディングはデザインデータを実際のWebページとして機能させる作業を指し、専門的な技術が要求されます。コーディング費は、制作するページ数、使用する技術やフレームワーク、さらには対応するデバイスの数(PC, スマートフォンなど)によって変動します。一般的に、ホームページ制作費全体の中でコーディング費は20%〜30%を占めることが多いです。高度なインタラクティブ機能やアニメーションを取り入れる場合は、この比率が増加することも考えられます。

システム開発費

ホームページが単なる情報提供の場でなく、特定の機能やサービスを提供する場合、システム開発が必要になります。例えば、オンラインショップのショッピングカート機能や会員専用ページ、問い合わせフォームのようなインタラクティブな要素などがこれに該当します。システム開発費は、実装する機能の複雑さや必要な技術スタック、セキュリティ対策のレベルによって大きく変動します。ホームページ制作全体の費用の中で、システム開発費は15%〜40%を占めることが多いですが、特定の高度な機能を中心にしたサイトの場合、この比率はさらに増加する可能性があります。

SEO対策費

ホームページを制作しただけでは、多くのユーザーに訪問してもらうことは難しいです。検索エンジンの結果ページで上位に表示させるための最適化作業を「SEO対策」といいます。SEO対策費は、キーワードのリサーチ、コンテンツの最適化、技術的な最適化、外部リンクの取得など、多岐にわたる作業を含むため、費用もそれに応じて変動します。ホームページ制作全体の費用の中で、SEO対策費は10%〜20%を占めることが一般的です。しかし、継続的なSEOのメンテナンスやアップデートが必要な場合、この初期投資の他に定期的な費用が発生することも考慮する必要があります。

更新・メンテナンス費

ホームページは一度制作したら終わり、というものではありません。情報の更新、システムのアップデート、セキュリティ対策の継続など、継続的な管理・メンテナンスが必要となります。これらの作業にかかる費用を更新・メンテナンス費と呼びます。特にセキュリティ対策は、サイバー攻撃のリスクを最小限に抑えるための重要なポイントとなります。

更新・メンテナンス費は、サイトの規模や内容、外部からの攻撃リスクなどによって変動します。多くの場合、ホームページ制作全体の費用の中で、更新・メンテナンス費は5%〜15%を占めることが一般的ですが、特定の高度な機能やセキュリティ要件を持つサイトの場合、この比率は増加する可能性があります。

ホームページの運用や管理費用については以下の記事で詳しく解説しています。

ホームページ制作費用を安く抑えるポイント

ホームページ制作は、事前準備や依頼方法のポイントを抑えることで、クオリティを維持しつつも費用を抑えて依頼することできます。いくつかの例を挙げながら解説していきます。

要件をまとめたRFP(提案依頼書)を用意する

RFPは、ホームページ制作に関する要件や目的、予算などを詳細にまとめたドキュメントです。これを制作会社に提出することで、予算内での最適な提案を受け取ることが可能となります。RFPを明確にすることで、余計な修正や追加作業が発生するリスクを減少させることができます。

複数の制作会社に相見積もりを依頼する

ホームページ制作の費用は、制作会社やその規模、専門性によって異なることが多いです。相見積もりを複数の会社から取得することで、平均的な費用を把握しやすくなります。また、それぞれの会社がどのような強みや提案を持っているのかを比較することができ、自社のニーズに最も合った制作会社を選定するのに役立ちます。ただし、必ずしも最も安い会社を選ぶというわけではなく、コストパフォーマンスや提供されるサービスの内容を重視して選ぶことが重要です。

制作スケジュールや納期に余裕を持たせて依頼する

納期が近い依頼や短いスケジュールでの依頼は、制作会社にとってもプレッシャーとなります。その結果、短納期対応による追加料金が発生することがあります。余裕を持ったスケジュールでの依頼は、両方のパートナーシップをスムーズに進めるための鍵となります。さらに、納期に余裕を持って依頼することで、途中での修正や変更にも柔軟に対応できる余地が生まれ、より完成度の高いホームページを制作することができます。

制作ページ数を最小限に抑える

ホームページの制作費用は、ページ数によって異なります。ページ数が多いほど、デザインやコーディング、コンテンツ作成の工程が増え、それに伴って費用も増加します。最初は必要最低限のページ数で制作し、ユーザーの反応やアクセス状況を見ながら、後からページを追加していくという方法も考えられます。具体的な内容や情報量を整理し、効率的なページ構成を目指すことで、予算内での制作を実現することができます。

自社で原稿や素材を用意する

ホームページ制作には、テキストや画像、動画などのコンテンツが必要です。これらの素材を制作会社に依頼する場合、その制作料金が発生します。しかし、自社でこれらの原稿や素材を用意することで、コンテンツ制作の費用を大幅に削減することが可能です。

自社での原稿作成にはもう一つのメリットがあります。それは、自社のビジョンやサービスの特徴を最もよく理解しているのは、自社のスタッフであるため、より精度の高いコンテンツを制作することができる点です。ただし、専門的な知識が必要な部分や、プロのクオリティを求める場合は、外部の専門家に依頼するのも一つの方法として考えられます。

オーダーメイドではなくテンプレートを利用して制作する

オーダーメイドのホームページ制作は、オリジナリティや独自性を追求する際には最適ですが、それに伴う費用は高くなりがちです。一方、テンプレートを利用した制作は、予め用意されたデザインや機能を活用するため、制作費や期間を大幅に短縮することが可能です。

最近のテンプレートはデザインの質も高く、カスタマイズの自由度も増しています。このため、初めてのホームページ制作や予算を抑えたい場合には、テンプレートを活用することを検討する価値があります。ただし、テンプレートを使用する場合でも、自社のブランドやサービスに合わせたカスタマイズが必要となるため、その点を考慮した上で選択することが大切です。

補助金を活用する

ホームページ制作やリニューアルにかかる費用を軽減するための方法として、公的な補助金や助成金の活用が挙げられます。補助金を有効活用することで、コストを抑えて高品質なホームページを制作できます。多くの自治体や公的機関が、デジタル化を推進するための補助金制度を設けており、これを利用することで一部の費用を補助してもらうことが可能です。

補助金を活用する際には、申請の条件や手続き、必要な書類などを事前にしっかりと確認しておくことが重要です。また、補助金の利用を前提にホームページ制作を進める場合、申請が通らなかった際のリスクや対応も考慮しておく必要があるでしょう。

まとめ

本記事では、ホームページ制作費用の相場と併せて、制作費用の内訳や安く抑えるポイントについてご紹介しました。

制作費用の相場はホームページの種類や目的、依頼先の制作会社の規模によっても大きく異なるため、一概にいくらと言い切ることはできません。また品質を重視するか、金額の安さを重視するかによっても依頼先や適正金額は異なってきます。

これからホームページの制作を検討されている場合は、まずは依頼要件をまとめたRFP(提案依頼書)を用意してみてはいかがでしょうか?

今回ご紹介した内容がホームページ制作を検討する際の参考になれば幸いです。

弊社では、補助金を活用したECサイト構築やホームページ制作の無料相談を承っております。お気軽にご相談ください。
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